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Top > JOBS & STUDY > エンタメ業界のお仕事 > 第3回:スタジオミュージシャン篇

音楽・芸能といったエンターテインメント業界で働く人たちに、 本音で自身の仕事について語ってもらおうというのが、当企画。 第3回目は、ミュージシャンのCDのレコーディングや、ライブ活動での サポートとして演奏を行う仕事、スタジオミュージシャン篇。 インタビューに応じてくれたのは、清水宥人さん。 エンタメ、とくにミュージシャンに関わる仕事に興味を持っている方は必見です!

毎回大なり小なりありますね。自分ができるものを全部出し切ったとしても課題は残るものだと思うので、そこは、帰って練習しようと思ったりしますね。日々練習です。

――ギターを始めたきっかけは何ですか?
清水:もともと家にアップライトピアノがあって、それで遊んでいたんですけど、叔父がエレキギターを持っているという情報を聞いて、中学2年生の夏休みに何を思ったわけでもないんですが、Mr.Bigという人たちのバンドスコアと、KRAMERというメーカーのギターを叔父にいただいて、とりあえずスコアをクリアしようと思いました。
――ギターとバンドスコアをもらったのがきっかけだったんですね。
清水:そうですね。そこから、とりあえず弾いてみるかというのが始まりで、どんどん楽しくなってなんとなく現在まで続いているという感じです。
――音楽を始めるにあたってあこがれたミュージシャンはいましたか?
清水:ギターを始める前は先ほどのMr.Bigというバンドを当時は知らなくて、BUMP OF CHICKENがすごく好きでした。ボーカルの藤原さんには特に惚れ込んでいました。
――ちなみに、BUMP OF CHICKENで一番最初にコピーした曲は何を?
清水:譲り受けた後に買ったギターがアコースティックギターだったのでスノースマイルという曲をコピーしました。
――エレキギターを使って最初にコピーした曲は?
清水:「Daddy,Brother,Lover,Little boy」 というMr.Bigの曲ですね。
――自分のプレイに影響を与えた人物を5人上げてくれと言われたらポール・ギルバートも入りますか?
清水:入りますね。僕の今の基礎を作っているのが、リッチー・コッツェンとポール・ギルバート、グレッグ・ハウ、あと最近出てきたギタリストなんですけど、ガスリー・ゴーヴァンという人と、もう一人が、名前でも使わせてもらっているんですけど、ジョン・メイヤーの5人です。
――現在使っている74年製ラージヘッドのストラトキャスターはどこが気に入って買ったのですか?
清水:自分のプレイにはそこまで反映されていると思っていないので、先ほど挙げなかったんですけど、ジミ・ヘンドリクスという方が亡くなった年と4年違いと年が近いんです。で、彼もラージヘッドを使っているときがあって、カラーリングもそうなんですけど、憧れがすごいあったのでたまたま楽器屋さんで見たときにビビッと来てしまいました。
――地元の広島でもバンドは組んでいたんですか?
清水:組んでましたね。ロックバンドも組んでいたし、友人のお母さんと僕と周りの人は、歌が歌える人とかドラムができる人とかを募って、MONGOL800とかをコピーするバンドも組んでいました。
――これから広島でも活躍していきたいという気持ちはありますか?
清水:ライブをしたい思いはあるんですけど、広島で活動とか、腰をすえるという考えはまだないですね。
――ギタリストとしてこの仕事をやっていて良かったなと思うことは何ですか?
清水:すごいミーハーだと思われそうなんですけど、スタジオでマーティー・フリードマンさんと偶然会えたことですね。
――すごい偶然ですね
清水:驚きました。たまたま同じリハスタにいらっしゃったみたいで。
――ギターでつまずいた部分や難しかった部分はありましたか?
清水:スウィープという奏法があるんですけど、普通にエレキギターでパワーコードだったり、ジャカジャカ刻んでいたら出てこない奏法なので、そこに一番つまづきました。
――どのくらいでできるように?
清水:一ヶ月くらいずっと練習していたと思います。
――一番印象に残っている自分のライブはいつですか?
清水:高校卒業するときに、地元の友人だったり、友人の友人に声をかけて高校生のバンドフェスティバルを主催したんですけど、そのライブが一番印象に残っていますね。大成功でしたし、上京する直前でもあったのでそれは心にものこっていますね。
――自分のライブで、納得いかなかった日もありますか?
清水:毎回大なり小なりありますね。自分ができるものを全部出し切ったとしても課題は残るものだと思うので、そこは、帰って練習しようと思ったりしますね。日々練習です。
――一番演奏してみたい会場はどこですか?
清水:単純に憧れているのは、ロンドンにあるロイヤル・アルバート・ホールという会場です。
――ライブの演奏前に必ず行っていることはありますか?
清水:高校生でバンドを組んでいたときに、ライブ中に靴紐が解けて、てんてこまいになってしまったことがあるので靴紐は必ず締めなおすようにしています(笑)。
――たくさん動くから大変ですもんね(笑)。
清水:そうなんです(笑)基本的に革靴で出るので、ほどけないように注意しています。
――作曲をするときは日常的にフレーズを考えていたりするんですか?
清水:日常的には考えてはないんですけど、ふと思い浮かぶことがあるので、駅のトイレとかで録音しています(笑)。そこから短いパーツを組み合わせて、一曲にしていくのがわりとルーティンになっていますね。
――講師もしているそうですが、講師を始めたきっかけは?
清水:少々さかのぼってしまうんですけど、勉強を教えているうちにそれが好きになって、ギターでもそれが活かせるといいなと思ったのがきっかけです。
――今の自分のプレイスタイルを言葉で表現するとしたら何ですか?
清水:一言でかっこつけて言うとすれば、「言葉」ですね。しゃべるように弾くというか、早弾きは、普段話している中で、たまに早口になることがあったりとか、チョーキングだったりスライドだったりっていうのは、人にちゃんと聞いてほしいときに溜めたり、言葉が強くなったりするときとか、そんな感じに僕の中ではリンクしています。
――曲を作るときに他人に楽曲を提供する場合に歌詞があるものと、インストゥルメンタルの曲をつくるときはアプローチの仕方も違うんですか?
清水:まったく違いますね。インストを作るときは大体自分の作品として発表するときが多いので、割と自分の感じたままに日常で浮かんだフレーズをつなぎ合わせたり、情景を思い浮かべたり、聞く人にも伝えたいというのがあります。でも歌ものを書く上ではやはり、歌詞を最初に作ってあげて、何が歌いたいかというのをまずは出してあげるというのをすごく気にしていますね。

言葉にするなら、「プロとして弾きたい」っていうところからはじまって、「名だたる作品の中に、自分も参加したい」「いろんな場所で演奏したい」という、気持ちの連鎖なのかなと。

――休日はどのくらいありますか?
清水:まったく何もないっていうのは、月に2、3日です。予定がなくても、リハーサルの日が決まっていると、その曲の譜面を書いてます。先日茨城へ時期の花を見に行ったんですけど、そういうことができるのは、月に1度くらいですかね。
――他にはどんなことをしていますか?
清水:わりと本を読むのが好きですね。あとは美術館に行くなんてことも。だいたい1人ですけどね(笑)。
――学生時代で楽しかったことは何ですか?
清水:最近読んだのが、伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」という本で、新刊ではないんですが、印象に残っています。あと同じ著者で「ガソリン生活」というのもあって、車が主人公の物語なんですけど、そういう何かに入り込むようなのが好みですね。
――最近のマイブームがあれば教えてください。
清水:マイブーム……、移動中に指のトレーニングをすることですかね(笑)。
――それってフィンガーグリップですかね?
清水:そうです! それをポケットに入れておいて、カチャカチャと……(笑)。
――やはりギターを弾くのに、指のトレーニングはかかせないですか?
清水:はい。やっぱり力のあるほうが安心はするので。
――少し話が変わりますが、ESP学園に入学しようと思った理由はなんですか?
清水:中学時代から、上京をしたいなと思ってました。最初は親から「ダメだぞ」と言われていたんですけど、高校生のときに、「音楽の専門学校に行かせてやるから、目星をつけとけ」と。とにかく東京に行きたかったので、そのなかでどこが便利なのか、というのを考えました。結果、高田馬場がすごく動きやすかったんです。あとは現実的な話になるんですが、認可校だということも理由のひとつにありました。ちゃんとしたカリキュラムが組まれていて、講師の方々や設備も充実している。それは親にも安心感を与えられるので、もう行かない手はないなと、すごく思いましたね。
――上京をしたかった理由はなんですか?
清水:とりあえず東京でしょ! みたいな気持ちがあって(笑)。そこに行けば、今よりも音楽ができると信じていましたね。僕の地元には、ライブハウスやホールといった、演奏ができる場所が少なかったので、とにかく音楽があふれている環境に身を置きたかったっていうのがありました。
――上京してみて、苦労したことはありますか?
清水:電車の乗り換えですね。とても苦労しました……。とくに機材を運ぶことが多いので。実は今でも大変だったりします(笑)
――学校では、主に何を学んでいたんですか?
清水:ギターの弾き方ですね。音楽理論も学びました。あとは講義ではないんですが、根性とか(笑)。
――ESP学園にいたときに、印象に残っていることがあれば教えてください。
清水:年に1回、学内コンテストがありまして。そこでは満足の行く結果は出せなかったのですが、決勝の場で演奏できたということですかね。講師の方と演奏ができるので、プロの実力を改めて見せつけられたというか。それは、今でも自分によい影響を与えていますね。
――当時の同級生とは、今でもつながりはあるんですか?
清水:ありますね。同じコースの仲間や、他のコースでもいます。
――何歳くらいのときに、ギターのプロを目指そうと思ったのですか?
清水:この質問は聞かれるだろうと、いろいろ考えたんですが、特にきっかけはないです。はじめたころからずっとギターを弾いていたので、自然と目指していました。言葉にするなら、「プロとして弾きたい」っていうところからはじまって、「名だたる作品の中に、自分も参加したい」「いろんな場所で演奏したい」という、気持ちの連鎖なのかなと。
――まさになるべくしてなったという感じですかね。
清水:そうかもしれないです。
――プロを目指していくなかで不安なことはありましたか?
清水:将来のことですかね。とくに指を使う仕事なので、怪我をしないようにと自己管理もしています。でも絶対に事故を防げるってわけでもないですから。このまま継続的に、プロとしてやっていけるのか、というのも勿論あります。

スタジオミュージシャンとして、バンドとしての比率は色々考えますね。でも僕が最終的にむかいたい方向の比率にはすでに今なっているというか。もう少しスタジオの方に傾いてもいいかなとは思っていますけどね。それを目指して上京してきたので。

――まず仕事内容について教えてください。
清水:はい、まずはギターを演奏することですね。それとギターを教えること、あと僕は曲も作るので、作曲や編曲もしたりしています。
――なるほど。スタジオにいる時って、ずっとギターを弾いているんですか?
清水:ずっと弾いていますね。とか言いつつ結構休憩していますが(笑)。
――仕事をしている中で、大変だなと思うことってありますか?
清水:初対面の方がいる場合も結構あって、「初めまして、じゃあ一緒に演奏しましょう」っていう時はまだ毎回緊張しちゃいますね。
――スタジオミュージシャンとして、初対面の人に気を使われると思うんですけど、心がけていることってありますか?
清水:笑顔を絶やさないようにすることですかね。あとは自分から話しかけに行くことも心がけていますね。コミュニケーションをとる意思があるぞということを示そうと思っているので。
――その中でこの仕事のいいところはありますか?
清水:好きなことができるっていうことが第一にあって、好きなギターでお仕事させてもらえるっていうのはありますし、この仕事柄、いろんなところに行くことができるじゃないですか。日本全国といったらいい過ぎですけど、今まで行ったことのなかった場所に行けるので、楽しみにしていることでもあります。
――ちなみに印象に残っている場所ってありますか?
清水:僕、広島出身なんですけど、四国に行ったことがないというか、親戚の家に行って帰るくらいしかなくて、あんまりどんな場所なのかっていうのをわかっていなかったんですね。そんなときに香川でうどん屋さんを巡った時に、ものすごく美味しいんですけど、ものすごくボロいうどん屋さんがあって(笑)そこはすごく印象に残っていますね(笑)どんな景色よりも(笑)。
――(笑)
清水:おばちゃんが一人でうどんを作っていたんですけど。すごいところもあるもんだなと(笑)
――そういうところに限って美味しかったりしますからね(笑)
清水:卵がのっているだけなんですけど、こがねうどんというメニューがあって、それは美味しかったですね。
――仕事として印象に残っている場所はありますか?
清水:ライブで関西に行った時に、お客さんがパワフルだなと思いましたね。東京のお客さんもパワフルなんですけど、種類が違うというか。大阪で演奏した時は、同じパフォーマンスをしても、リアクションが全然違うので。ギターソロでこんなに盛り上がるんだというのは感じましたね。やっぱり大阪は強いなと(笑)
――具体的にどんな感じですかね?
清水:例えばペンライトを振る、って時に関西の方はなんかもちゃもちゃしているというか(笑)。みんなが好きなような動きをしているので、いい意味でライブハウスという感じがしますね。
――なるほど。
清水:お客さんまでライブしている感じになっていますね。
――仕事をする時に緊張することがあると思うんですけど、そういう時はどんな風にリラックスするようにしていますか?
清水:そうですね、すごく緊張する時は本番のステージで演奏する前だったりとか、レコーディングスタジオに向かう時だったりとかだと思うんですけど、演奏を始めてしまえば、緊張はなくなるタイプなので。さっきも少しいったんですが、靴紐を結び直すことが、スイッチの切り替えに自然となっているのかなと思います。
――そうなんですね。話は変わりますが、アーティストの中で、演奏してみたい人っていますか?
清水:演奏してみたい人か……。そうですね……。たくさんいますけど(笑)。ギタリストとして今セッションしてみたい人は、ジョン・メイヤーですかね。影響を受けたアーティストでもあるので、できるのであれば一緒に演奏してみたいですね。
――なるほど。あと、自分自身がこのバンドに入ってみたいというグループはありますか?
清水:あんまりそういうのは考えたことはなかったんですけど、B'zとか入ったら面白そうですね(笑)
――(笑)。ほかのアーティストとの繋がりはあるんですか?
清水:そうですね、僕はバンドも組んでいるので、その繋がりで学校の同期とか、現場で出会ったバンドとは、親交はありますね。
――今、清水さんが仕事をしている中で、実際の比率と、これからはこんなバランスで仕事をしていきたいというのはありますか?
清水:スタジオミュージシャンとして、バンドとしての比率は色々考えますね。でも僕が最終的にむかいたい方向の比率にはすでに今なっているというか。もう少しスタジオの方に傾いてもいいかなとは思っていますけどね。それを目指して上京してきたので。
――では最後にESP学園の出身ということで、これからスタジオミュージシャンを目指す人たちにアドバイスをお願いします。
清水:焦って欲しくない。自分が目指している道と、今置かれている状況、その中で自分に出来る事をちゃんと判断することが最初だと思います。焦ってがむしゃらになるのもいいとは思うんですけど、一呼吸おくのが大事。僕はそういう風にやってきたので。

清水さんがいつも持ち歩いてる道具

  • ・ニッパー
  • ・六角
  • ・ペグワインダー
  • ・はさみ
  • ・ギターコードスタンプ
  • ・5線テープ
  • ・ドライバーセット

Nina lovegood

1st. mini ALBUM「Neutral」2016/4/13 RELEASED
7月26日下北沢SHELTERにてツアーファイナル2マンライブ開催を発表7/26(火)東京・下北沢SHELTER
19:00open/19:30start 前売り2,500円(D別)/当日3,000円(D別)
w/the unknown forecast
TICKET:イープラス、ローソンチケットにて5/1より一般発売
info:SHELTER 03-3466-7430

G.O.D.

「G.O.D.111」2016/4/27 RELEASED
G.O.D. COMPETITITON 2016 FINAL開催
開催日:2016年7月31日(日)14時開場/15時開演
会場:南青山FutureSEVEN
前売り券 3,000円 / 当日券3,500円
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002192824P0050001P006001P0030001

企画、インタビュー&コーディング:ESPミュージカルアカデミー Webクリエイター科学生

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