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新山詩織 COLORS スペシャルインタビュー

憂いを秘めたその歌声に、心を鷲掴みにされる人続出!
シンガー・ソングライターでありギタリスト(ギター女子)でもある新山詩織、その20歳の感性が向かうところは? 『COLORS 2016』出演時に収録した貴重なインタビューをお届けします。

●中学高校はどんな感じでしたか?

新山詩織:わりと周囲からは、おとなしい子と見られてたみたいですね。本当はそうじゃないんですけど、結果的にけっこうおとなしくしていました。

●シンガー・ソングライター、ギタリストとふたつの面があると思うんですけど、自分の中の比重としてはどうなんでしょうか?

新山詩織:難しいですね……半々ですかね。歌があるからギターを弾く、ギターがあるから歌う……本当にワン・セットって感じで思ってます。

●曲を作る時って、どういった風に形にしていくんですか?

新山詩織:その時その時ではあるんですが、だいたいは、今その時の自分の気持ちというか、それを探るために街に出て行って、人で混み合ってるカフェに入り浸って、自分の中を探ってみたりして書いてます。

●(自分を)確かめる作業も含めて、外に出ることが多いですか?

新山詩織:そうですね。最近はずっとそうですね。

●影響を受けたアーティストについて教えてください。

新山詩織:(音楽を)始めたきっかけはYUIさんだったんですけれど、それからいろんな音楽を知って、今は自分の好きな全部のアーティストさんが憧れでもあり、尊敬もしています。その中でチバユウスケ(The Birthday)さんのステージングに影響を受けました。チバユウスケさんがステージに立っているのを初めて観た時に、そこにいるだけでカッコいい存在っていうのを感じて、そこは自分も意識しながらライブをやってます。

●よく聴いていた曲やアルバムを教えてください。

新山詩織:最初はYUIさんの「TOKYO」という曲で、あとBUMP OF CHICKENさんの「ラフ・メイカー」、チバさんがROSSOというバンドを組んでいた時の「シャロン」ですね。あとは、キャロル・キングの「I Feel The Earth Move」(『つづれおり』に収録)、アルバムだとポール・ウェラーの『アズ・イズ・ナウ』とかですね。

●プロのミュージシャンとしてやっていきたいなという感覚が芽生えたのはいつ頃ですか?

新山詩織:高校に入ってもバンドを組める人が誰もいなくて、“じゃあ、いいや。ひとりでやろう”って、家でずっとやってたんです。本当に自分の中では趣味でやってて、その中で母親の言葉がきっかけでオーディションに出て、結果、素敵な賞をいただいて。メジャー・デビューしてから、いろんなライブを経験したり、スタッフさんと一緒に頑張っていく中で、しっかり届けたいなという気持ちが芽生えてきました。

●今、どれくらい届けられていると思いますか?

新山詩織:自分の日々の感情も、もっともっと広がりがあると思うので、まだまだいけるはずだと思ってます。

古川未鈴

歌詞を書く時の感覚、書く時に焦点を当てるものが、
年齢を重ねるごとに変わっていった

●ギター女子だとか、シンガー・ソングライターとカテゴライズされている人たちはたくさんいらっしゃるわけですけれども、その中で新山さんの他の人たちとは違い、アドバンテージは何だと思いますか?

新山詩織:声ですね。最初は自分の声が好きじゃなくて、学生時代は特に。なんか、他の女の子と歌ってても合わない。そんな時、母親が“詩織の声はすごいいい声だから”って言ってくれて、それで自信が出てオーディションを受けたというのもあったんです。

●デビューしてから約3年半ですが、その間にどう成長・変化したと思いますか?

新山詩織:歌詞を書く時の感覚というか、書く時に焦点を当てるものというのが、年齢を重ねるごとに変わっていったなと思います。今回の新曲も含めて、わりと自分自身を盛り上げるというか高めるために書いてたものがたくさんあって。2ndアルバム(『ハローグッバイ』)は自分じゃなくて、自分を通り越して同じ世代の人にグッと前に進んでほしいと思って書いたりとか……なんかそういうところは、前とは変わったなと自分でも思います。

焦らずに今の自分にできることをちょっとずつ重ねていけば、絶対にいい場所、いいところにたどり着いて、知らぬ間にきっと成長できてると思う。

●これまでリリースした作品だったりライブだったりで、転換点になったものは何ですか?

新山詩織:転換点は……やっぱり自分の中から初めて出てきた言葉というか、初めて作った「だからさ」ができた時ですかね。それがなかったら本当に今もないと思うので、やっぱりそこが一番、何かが切り換わった瞬間だったと思います。

●オーディションを受けるっていうのは勇気がいることだと思うんですが?

新山詩織:周りからはおとなしいって言われたりしてたのが、その時はすごく嫌で、“本当はそうじゃないんだ”と思いながら、なんか淡々と過ごしていく毎日に物足りなさを感じてた自分が絶対にいて、その中にいる自分を変えたいというのが、本当は一番のきっかけだったりします。

●今の新山さんを見て、お母さんなんて言ってますか?

新山詩織:本当に最近、ライブとかも“やっと娘としてじゃなくて、他人として観れるようになった”と言われて、じゃあ今までは(笑)。なんかそれを聞いて、私も成長したかなと思ったり。すごい応援してくれてます。

●エレキ・ギターとアコースティック・ギターを使われてますが、楽器を選ぶ時のポイントは何ですか?

新山詩織:一回ジャランと鳴らした時の気持ち良さ。本当にその感覚だけなんです。

●メーカーにこだわるというのはないですか?

新山詩織:一番初めに手にしたのがフェンダーのアコギで、フェンダーの本当に図太い音が良くて決めたし、そんな気持ちで歌いたいから、今でも使ってます。エレキはフェンダーのテレキャスターで、シェリル・クロウ・モデルとかを使ってます。弾きやすくて好きなんですけど、中学校で軽音楽部に入ってた頃はストラトキャスターを使ってて。でも、誰かに“ストラト似合わない”って言われて、たどりついたのがテレキャスターだったんです。

●色にもこだわりますか? サンバーストのギターとか、ちょっとシブいですよね?

新山詩織:色は音の次に(笑)。わりと渋い色が好きですね。

●普段の生活でも落ち着いた色が好きだったりとか?

新山詩織:そうですね。こげ茶とか、でも逆に責めるなら真っ赤とか。持ってるギターと一緒ですね(笑)。あと、けっこうシンプルなものが好きです。

ジャケット買いとか表紙買いとか多いんです。
あと、タイトルに魅かれるとか

●好きな小説家は伊坂幸太郎ということですが、伊坂さんのどういったところが好きなんですか?

新山詩織:最初に読んだのが『フィッシュストーリー』『ゴールデンスランバー』という映画化されたものだったんですけど、1ページ1ページ開いて読んでいくごとに、自然に登場人物の顔とか景色とか自然と浮かんでくるんですよ。妄想なんですけど、それがすごい楽しくて。気づけばラストのページにいってる、みたいな。すごいすんなり読めたのが伊坂幸太郎さんの本だったんですよ。なんか、サスペンス系やミステリー系が多いんですけど、またその中にギャグとかおちゃらけた部分があったり、なんか景色がすぐ見えるっていうのがすごいハマって、けっこう揃えてます。

●伊坂さん以外で好きな作家さんっていますか?

新山詩織:山田詠美さん、女性のけっこうディープなストーリーを書くんですよね。『晩年の子供』がすごい好きで。山田さんの本の中で唯一、なんかおしとやかというか短編集なんですけど、泣きましたね、何回も読んで。

●伊坂さんの作品の中で、ティーンの子たちにお薦めの一冊というと何ですか?

新山詩織:迷います。……『チルドレン』。最近、続編が出ました。とにかく面白いというのと、わりと若い警察官の男性と若い青年たちが出てくる話で、青年を保護する仕事をしている男性が主人公で、若い青年達といろんな事件を解決していくんですけど、なんかその中での会話とか言葉が本当にグっとくる部分がすごくあったので、読んだら面白いんじゃないかと思います。

●好きな映画は何ですか?

新山詩織:綾野剛さん主演の『Life』ですね。2007年公開の作品で、私はDVDをたまたま見つけて観てみたら、すごい良かったっていう。何回も観ましたね。私、ジャケット買いとか表紙買いとか多いんです。あと、タイトルに魅かれるとか。

●好きな小説や映画が、自分の作るものに影響を与えていたりしますか?

新山詩織:本の中のある部分の気持ちだったりとか、なんかこの部分の言葉が今の自分にすごい響くっていう時に、その景色を自分の景色にちょっと例えて書いてみたりというのはありますね。

●ライブの際に緊張しないコツがあれば教えてください。

新山詩織:時々、すごい緊張することもあるけれど、今日も含めて何より自分が楽しめてないと、それがきっと出ちゃってると思うから……楽しむことができれば、自然とお客様ともつながれる気がすごいします。

●オーディエンスとの掛け合いとかMCをする上でのアドバイスがあれば、ぜひ。

新山詩織:MCはデビュー当時から正直苦手な部分ではあるんですけれど……とは言っても、このまま素直に話すのが一番伝わる気はしてるので、私は私のままで行きたいと思います(笑)。

●今後の目標、あるいは、これからどういう風になっていきたいかについて教えてください。

新山詩織:今までもそうですし、これからもずっと変わらないんですけれど、自分の言葉、詩だったり、自分の気持ちから出てきたものを聴いてくれる人も共有してくれたら……。会話と同じように歌でもって隣りで寄り添っていられる歌い手でいたいなと思います、これからも。

●10代の子たちで新山さんのようになりたいとか、デビューしたいなと思ってる10代、特に中高生に向けてアドバイス等あれば、ぜひお願いしたいのですが。

新山詩織:もっと大きくなりたいとか、私は今もすごく思うんですけど、そこで焦らずに今の自分にできることをちょっとずつ重ねていけば、絶対にいい場所、いいところにたどり着いて、知らぬ間にきっと成長できてると思うので、焦らずゆっくり行きましょう。

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