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南波志帆 インタビュー

特徴的なゆるふわヴォイスを持ったガールズ・ポップ・アイコンでありながら、ラジオMC、CM音楽歌唱など、多方面に活躍の場を広げる南波志帆。
そんな彼女が今、最も興味を持ち情熱を注いでいるのがギター。
約3ヵ月前からESPフロンティアスタジオで学び始めた彼女に、ギターに対する想いを聞いてみました。

●公式サイトのプロフィール「好きなこと」欄を見てたら「スイカ、生肉、ゾンビ」って書いてあったんですが……。

南波志帆:基本、赤いものが好きで、スイカ、生肉、ゾンビって全部赤いから……。

●なるほど。

南波志帆:はい。って嘘をついたんです(笑)。

マネージャー:そんな赤いイメージなかったですね。

南波志帆:そう、危ないですよね。なんか好きなもの並べて「スイカ、生肉、ゾンビ」っていつも言っているので、好きな食べ物なんですか?って聞かれた時も「スイカ、生肉、ゾンビ」って言っちゃうことが多くて。えっ!?、みたいな顔されちゃいます。

●ゾンビ映画が好きだったりとか。

南波志帆:はい、好きですね。新旧織り交ぜて、50本ぐらいは観てますね。

●特に好きなゾンビ映画は?

南波志帆:やっぱり、ジョージ・A・ロメロ監督の『ナイト・オブ・ザ・リビングザデッド』とかは名作ですよね。えっ? 今日はゾンビ関連の取材ですか(笑)?

●ゾンビがメインで、ちょっとだけギターのことも聞こうかと(笑)。

南波志帆:(笑)基本、走るゾンビ否定系で、邪道だって思うんですけど、なんか意外と一番好きなのが『ゾンビランド』だったりして。なんかこうロメロ・ゾンビにちゃんと影響を受けていて、そこにリスペクトがありつつの走り出している、ちょっと現代のパニック映画的要素もあって、エンディングがすごい好きで……『ゾンビランド』けっこう観ますね。

●映画はけっこう観るんですか?

南波志帆:まだ続けていいんですか(笑)?

●どっかでギターの話、入ると思います(笑)。

南波志帆:あんまり使えないと思うんですけど、いいですか(笑)?

●大丈夫です(笑)。

南波志帆:映画は、日常から解放される雰囲気があるので、映画館に行くのも好きだし、時間がある時にワーっとTSUTAYAさんとかで借りてまとめて観るみたいな感じも好きです。

●NHK FM『ミュージックライン』を2015年3月30日〜、2年以上やっているわけですけど、続けられるコツはなんですか? 週4回、1回95分という長丁場ですよね。

南波志帆:最初の頃は、本当におウチに帰ったらひとこともしゃべらなくなっちゃって、しかも長時間もしゃべっていることなんてないので舌が腫れて、牛でいうタンの部位がむちゃくちゃブヨブヨになって、メチャクチャかむ、みたいな現象もあったんですけど、ありがたいことにもう3年目に突入させていただいて。

●その前のワンセグ放送(3年間MCを務めたNHK『ワンセグふぁんみ』)も入れるとすごい随分長いですよね?

南波志帆: NHKさんには長い間お世話になってますね。計6年ぐらいですかね。レギュラー持たせていただいて。

●DJやMCっていうのは聞き手じゃないですか。聞かれる側じゃなくて聞く側としての難しさみたいなのってあると思うんですけど?

南波志帆:自分自身、好奇心が強いタイプで、常に相手のことを知りたいっていう気持ちがあるので、あんまり難しさみたいなものもなくて。人見知りも昔からしないタイプだったので、本当、あなたの心臓が売ってたら買いたいです、っていう方、けっこういます。心臓に毛が生えてるみたいですね(笑)。

●昨夜のゲストは秦基博でしたが……(編注:このインタビューは6月20日に行なわれました)。

南波志帆:秦さんは楽曲提供いただいてたりとか、昔から繋がりがあったので別に緊張はしなかったですね。イエローモンキーさんの時は全員でいらしてくださったんですけど、ちょっと緊張しました。でもみなさん、私が圧倒的小娘なので、すごく優しくしてくださって。逆に(ゲストの方が)が緊張しますって言ってきたりとか……なんか若い娘さんとお話しする機会がなかなかないので、ってみたいな感じで(笑)。

●収録後やOA後にtwitterに写真をアップされますけど、どの写真も幕の前、しかもけっこう引きで撮ってるじゃないですか? あれってなんか理由あるんですか?

南波志帆:普通のカットだと、なんか面白くないなと思って。スタジオだとフォト・スペースみたいなものもないですし、『ミュージックライン』って、メチャクチャ広いスタジオで録ってるんですね、体育館ぐらいの。ちょっと収録疲れてきたら、カケッコできるような広大なスペースがあって、カーテンもめちゃくちゃ長くて。絶対洗濯できないような、15メートルぐらいの(笑)。

●相当引きでとってますけど、上のほうは撮れてないですもんね。

南波志帆:そうなんですよ。だからこの広大な敷地とこの素晴らしき長いカーテンを写したほうが面白いかなって思って、引きで撮ってます。なかなかないじゃないですか、そういう空間。

●twitterもほぼ「南波志帆です☆」ってアタマに入れてますけど、あれもなんか理由が?

南波志帆:いや、本当に意図してやってるわけではなくて。そもそも一番最初はスタッフさんが始めたtwitterで、メジャー・デビューした当時は、スタッフさんが投稿する時は「スタッフです★」みたいな設定でやろうみたいな感じになって、いいですね、みたいな。で、たまに南波も出てきて、みたいな。「南波志帆です☆」でやりましょう、みたいな感じだったんですけど、スタッフさんが一切つぶやかなくて、私だけひとり自己紹介しているような子になっちゃって。けっこう、いろんなところでイジられるんですよね。マネされたりとかして。バカリズムさんにも、「バカリズムです☆」って、一時期すごいマネされたりとか(笑)。

●バカリズムさんとは、仲がいいんですね。

南波志帆:あっ、そうです。同郷というのもあります。福岡出身で。ただ、いち後輩芸人として可愛がってくれてるのかなって(笑)。

●芸人なんですね(笑)。 そのうちお笑い番組に出たりとか(笑)。

南波志帆:そうですね。……って、ちゃんと本職を頑張りたいと思います!

今まで野心みたいなものもあったんですけど、やっぱり一番難しいのは続けていくことなんだなっていうことに気づけたので、続けていくために、今の自分が何をしなきゃいけないのかっていうのも常日頃考えていますし、ずっと音楽と真摯に向き合っていきたいなっていうのはありますね。どうなっていきたいという以前に、続けることが一番大事だと思うので。

●で、そろそろ音楽の話ですが(笑)、ESPフロンティアスタジオでギターを習い始めて、3ヵ月くらいなわけですが、やってみてどうですか? 3ヵ月で音楽観だったりとか、楽器に対する思いだったりとかの部分で変わってきたこととかありますか?

南波志帆:自分の曲を自分で鳴らせるという喜びがやっぱり初めてだったので、それが嬉しいなと思いますし、本当にそれこそ好きこそ物の上手なれっていうのはよく言ったもので、自分の曲とかだとより一層愛着があるので、どんどん前に進みたいじゃないけど、学びたい欲が沸々と湧き上がってきていて……正直、もっと苦戦するするのかなって思ってたんですね。中学生時代にギターを始めようと思ったことがあったんですけど、ちょっとトラウマがあって……。というのも、軽音楽部の体験入部に行った時に、先輩に、とりあえずCを教えるからって言われてみんな教えてもらって、じゃあそれちょっと弾いててねって言われて1時間放置されて、ずっとCを引き続けてて手がもう辛いと思って、こんなんじゃもうできないっていうことが過去にあったので、ちょっとギターと距離があったんです。だけど、ESP(フロンティアスタジオ)さんに教えてもらったら、先生もそうですし、スタッフのみなさんもすごく丁寧で親切なんですけど、絶妙なフレンドリーさ加減があって(笑)、なんかすごく楽しみながら学べるっていうのが初めての経験で。ついつい、やらなきゃとか、学ばなきゃって、勉強でもそうですけど、嫌悪感とか抵抗感をどうしても感じちゃうじゃないですか。それがまったくなくて、こんなに楽しみながら日々前に進めてるのは、やっぱりESP(フロンティアスタジオ)さんのおかげかなって思います。 

●トラウマがなくなったのはいつ頃なんですか?

南波志帆:このトラウマを解いていただけるかもしれないっていう淡い期待があったので、(ESPフロンティアスタジオに通い)始める前からそれは消えてたんですけどね。いや、何せCを1時間っていうのが辛すぎて……中学1年生だったんですけど、帰り道、泣きましたもん。

●今はC弾けます?

南波志帆:弾けます。Fとかも弾けた時はムチャクチャ嬉しかったですね。意外と奇跡が起きて、最初から鳴ったんですよ、バレーコードとかも。

●ベースやドラムではなく、ギターでよかったんですか?

南波志帆:はい。……ギターって、すごく感情と直結してるんだなと思って。優しい音も出せるし、激しい感情も乗せられるし、気持ちが直でギターの音色に乗るから、なんかそこが他の楽器と違ってすごく素敵だなと思って。だから弾いてる時とかストレス発散じゃないけど、スカッとするんですよね。爽快感といいますか。これたぶん、他の楽器よりもあるのかなって思いました。

●いろんなミュージシャン、ギタリストの方とお会いしてるわけですけど、その中ですごいなとか、素敵だなとか、共演したいなと思う人とかいますか?

南波志帆:いやー、でもみなさん、すごいですからね。本当に初心者で知識がないのでわからないんですけど、今、サウンド・プロデュースもしていただいているTHE CHARM PARKさんていうアーティストの方がいらして、本当に生粋のギタリストといいますか、ご自身がシンガー・ソングライターでもあって詞も曲も作られて、口ラッパとかも本当に器用にできるんですけど、ギターを弾いている時の輝きが全然違って。ソロ・パートとかも毎回違いますし、気分が高まってくると歯で弾いちゃったりするんですよ。なんかそれムチャクチャ華やかでカッコいいなと思いますね。

●今使っている白のストラト・タイプ(EDWARDS E-SE-100R/LT)ですけど、このギターを選んだ理由を教えてください。

南波志帆:そうですね。やっぱりジミヘンさんを意識して(笑)。

●ジミ・ヘンドリックスなんですか(笑)。確かに、ジミヘンと言えば白のストラトキャスターのイメージが強いですよね。歯でも弾いてますし。

南波志帆:そうですけど、まったくの初心者なので、もう本当に何もわからなかったので、周りのギタリストの諸先輩方にギター選びってどうすればいいんですか?って聞いたんですね。そしたら「ある程度のいいお値段のいいギターだったら絶対いい音が出ることは間違いないから、あとは見た目と直感だよ」って言われて、それで全然わからなかったんですけど、あっ、見た目で選んでいいんだっていう衝撃がまずあって、あとは自分的にもストラトのやっぱり細身のボディ、曲線美がキレイで、身体にフィットする感じが一番しっくりきたのでストラトにしてみて。白を選んだのは、これからたぶんライブでいろいろ弾いていくと思うんですけど、やっぱり衣装の色や形も様々だったりするので、どんな衣装でも合いそうだないうので白のストラトを選んだら、結果ジミヘンさんになったという感じです(笑)。

いろんなことがあって落ち込む時期とか挫折を感じる日々があったりしたんですけど、本当に周りの方に恵まれていて支えていただいて、応援してくださっている方々のおかげで、本当に楽しく健やかに年齢も重ねていくこともできましたし、音楽的なキャリアも積むことができたので、本当にありがとうございますっていう感謝の思いしかないですね。

●今、レベル的にはどれくらいまできてる感じですか?

南波志帆:えー、自分ではわからないです。先生とかは褒めてくださるんですけど、ただ乗せられてるだけかもしれないし、わからないじゃないですか、真の実力って。そこは信じないようにして(笑)。だから自分的には点数は低いですね。

●当面の目標はどのあたりに置いてるんですか? 何曲かを弾きこなすとか。

南波志帆:そうですね。ちゃんと弾けて、ちゃんとライブで見せられるクオリティに持っていくというのがあります。初心者なもので。

●今、何曲練習してるんですか?

南波志帆:2曲ですね。

●自分的には完成度はどれくらいですか?

南波志帆:何を信じていいのか……どれかなっていう。まあ、でも弾けるようにはなりましたもんね、2曲とも。

●ソロとかも弾きたいですよね?

南波志帆:いずれは、そうですね。うん、弾きたいですね。

●今は……?

南波志帆:はい、コードで。でもギター始めたいと思ったのも、歌手をやらせていただいている中で、レコーディングの際に毎回自分なりのヴォーカル・アプローチっていうのを用意していて、そのイメージを膨らませていって臨んでるんですけど、たまたま去年の12月にリリースした『ドラマチックe.p.』っていうミニ・アルバムの曲のレコーディングの際に、これはギターを弾きながら歌ってるイメージだなっていう曲があって、実際にレコーディングでもエア・ギターで、手だけを動かしながら、やったんですよ。やった後に、「でも待てよ、これはエアじゃなくてちゃんと弾けたほうがいいんじゃないかな」っていう思考になって、イメージを具現化できるんだったら弾き語りしながらやるのが一番カッコいいじゃんって思って始めたっていうのもあったので。だから、その曲たちをクオリティ高く自分の思っていたイメージを具現化するっていうのも目標ですし。……質問なんでしたっけ(笑)。 

●いいですよ、気にしないでください(笑)。

南波志帆:なんだっけ? 何、話してましたっけ(笑)?

●ゾンビの話以降は、もう覚えてない(笑)。

南波志帆:なんかね。今、うまく着地させようと思ったんですけど、「あれっ? 質問なんだっけ?」と思って。あれ? 何、聞かれましたっけね? なんで私レコーディングの話し始めたんですっけ?みんなを迷宮に入れちゃった(笑)。

●『ドラマチックe.p.』の時は赤い公園の津野米咲さんとか、ギタリストがたくさんいたから、なんとなく影響受けたんですよね?

南波志帆:そうですね、やっぱり弾きながら歌う人ってカッコいいなって。普通に観てるだけだと簡単そうに見えるのに、いざやってみるとまったく違う動きだったりするから、やっと自分がギターを始めて、ギタリストの方々の偉大さに気づけたというか。自分のバンドとかでも、もうちょっと速度上げてくださいとか、こういう感じで、とか好き勝手言ってたんですけど、本当に正式に謝罪しました(笑)。ギタリストの方、本当にすいませんでした。やってみて、本当に難しいのがわかりましたって。だから、やってみることって大切なんだなと思いました。気持ちに寄り添えるから。……それが、ギターの魅力でもありますね。

●今は歌詞を作ってると思うんですけど、今後はギターを使って曲を作ってみたりとか?

南波志帆:とりあえず今のミッションを超えないとそこまで行けないと思うんですけど、いずれはできたらいいなと思いますし、ギター1本、弾き語りでいろいろなところに行けるっていうのはすごい強みだと思うので、いずれはそのレベルに到達できたらいいなとは思います。本当にまだまだ、全然、初心者なんですけど。

●今まで『Choice』ってアルバムで海外の楽曲だったりとか、松田聖子さんの「天国のキッス」とか、いろいろとカバーはされてるじゃないですか。今度はギターで誰かの楽曲をカバーしてみたいとか思いませんか?

南波志帆:あー、ないですね(笑)。あっ、でもまだ小さい頃、父が昔ギター少年だったみたいで家にギターがあって、軽く教えてもらったりしていましたね。たぶんありがちだと思うんですけど、ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」(笑)。♪ドゥドゥドゥ♪っていうのをずっとドヤ顔でやってたんで、あれを完成させたいなって(笑)。

●あれはパワー・コードだし、Gから始まります(笑)。Cコード弾かなくていいですよ(笑)。

南波志帆:良かった、トラウマも回避できた(笑)。

●今40代後半以降の世代のギタリストにしてみれば、最初にコピーする曲じゃないですかね。

南波志帆:へー、簡単ってことなんですか?

●簡単か難しいかは人それぞれでしょうけど、ペンタトニック・スケールを使ったお手本のようなソロなんで、初心者には向いている曲ですね。あとは、「ハイウェイ・スター」とか。

南波志帆:(父に)聞いてみます。

●アコースティック・ギターも弾いてみたりしてるんですか?

南波志帆:アコギもギタリストの方に触らせてもらったりとかしてますけど、全然違いますね、固いし。でもひとまずエレキを修得して、その先にアコースティック・ギターがあるのかなって思いますね。

●いつ頃に人前で披露する予定なんですか?

南波志帆:9月くらいを予定してたんですよ。ただその予定がなくなってしまって、あれー、みたいな。ギター披露しなくていいのかな、みたいな(笑)。

●ギター漫談っていう方法はありますね(笑)。

南波志帆:そんなわけあるか、ジャン!って(笑)。だから、いつがいいのかなって模索してます。

●ギターの話から外れるんですけど、南波さん自身を表現してる曲として、この曲は絶対聴いてねみたいな、お薦めの曲を教えてください。

南波志帆:わぁ〜、難しいよ〜。いろんなアーティストの方に曲を提供いただいているんですけど、本当にどの曲も好きで、お父さんとお母さんどっちが好き?っていうくらいの難問で……どれだろう、難しいな。……やっぱり最新の私ってことで「真夜中のヘッドフォン」。そして、ギターを始めたいと思ったきっかけとなったミニ・アルバムの『ドラマチックe.p.』ですかね。ギター・レッスンしている1曲が「プールサイド」なんですけど、いや〜、もう「プールサイド」が難しくて、周りのギタリストの方々に、止めておいたほうがいいんじゃないかって言われてたんですよ。「プールサイド」は難しいぞって。笑っちゃうくらい速いし、コード・チェンジも速くて、でも本当に無知だったので、いけるっしょみたいな感じで(笑)。レコーディングでもエアでやったし、みたいな感じで選んじゃったんですね。なんで選んじゃったんだろうって、今、メチャクチャ後悔してて。本当に難しいんですよ。難しいですよね?

ESPスタッフ:難しいです。先生も楽譜を見て、この曲を最初にやるの?ってビックリしてました。

南波志帆:(笑)初心者なのに。はい、ちょっとやっちまいました(笑)。

●ちょっと後悔しちゃったわけですか。

南波志帆:ア・リトル(笑)。

物事始めるのに、遅いとか早いとかないと思うんです。あっという間に時間は過ぎちゃうから、自分が少しでも興味や好奇心を持てるものがあるんだったら、とりあえずやってみるべきだと私は思っています。先生方も熱心かつ楽しく教えてくださるし、伸ばした手にしっかり手を差し伸べてくれるのがESP学園です。コードも押さえられなかった私が、3ヵ月で何曲か弾けるようになりました。魔法をかけてくれたのかな(笑)。今、少しでも気になってるんだったら、始めるチャンスだと思います。

●最新フル・アルバム『meets sparkjoy』についてお聞きします。3曲でプロデュースをトーレ・ヨハンソンが行なっていますが、いかがでしたか?

南波志帆:完全に現代というか、こういう時代なので、メール/オンライン上でのやりとりだけで、実際にトーレさんとはお会いしていないんですよ。元々、南波志帆は80年代の上質なアイドル、例えば原田知世さんとか斉藤由貴さんとか、そういう方々、そういうポジションの方って今いないよねっていうところから始まったプロジェクトであったりしたので、原田知世さんの曲をトーレさんがプロデュースしていたりした時代もあったので、ちょっと原点回帰といいますか、今だからこそ挑戦できるのがトーレさんで……ダメモトじゃないけど、私のプロフィールと今までの音源を送らせていただいて。ありがたいことにOKしてくださって。トーレさんて、凄すぎて怖くないみたいな、なんて言うんですかね、もうなんか現実離れしてる感じだったので、やっとレコーディング終わってリリースして、なんかインタビューとか答えて、あのトーレ・ヨハンソンさんに楽曲提供していただいたんだなという感覚になってきたという感じですかね。自分自身としては、トーレさんと一緒にやって、ある意味挑戦じゃないけど、またステップアップさせていただいた感覚はあります。

●南波さんの今の立ち位置/イメージって、ガールズ・ポップ・アイコンみたいな感じだと思うんですけど、南波さん自身は、今後どういったところに行きたいというか目標、歌い手として、あと、せっかくなのでギタリストとしてっていうのをお聞きしたいんですけれど。

南波志帆:ギタリストとしてっていうのは言えない(笑)。そうですね……南波志帆の音楽を認知していただいて好きでいてくださっている方々がいて、たくさんの素晴らしいアーティストさんに楽曲提供もしていただいて、それを歌えるという喜びもあったり、本当に恵まれてるんですね、環境的に。やっぱり今の時代って世知辛いので、なかなか続けられないじゃないですか、ひとつのことを突き詰めて。だから大人になって気づいたんですけど、やっぱり一番難しいのは続けていくことなんだなっていうのに気づけたので、やっぱり続けていくために、今の自分が何をしなきゃいけないのかっていうのも常日頃考えてますし、ずっと音楽と真摯に向き合っていきたいなっていうのはありますね。うーん、ギタリストとしては、そうですね、ギタリストとしての目標なんて聞かれる日がくるなんて思ってなかったな(笑)。人前でやるっていうのが目標ですね。

●それはそれで、かなりハードル高いですもんね。

南波志帆:本当にお金をいただいてライブをしているので、人様に見せられるクオリティに持って行くぞっていうのが、めちゃ小さいですけど、ギタリストとしての目標ですね。

●今までも『THE NANBA SHOW』『ナンバタタン・ノ・ズレテルナイト』『ZANSHING SUN FESTIVAL』『sparkjoy hour〜pops joy〜』等、いろんなイベントを主催・共催されてるじゃないですか。またなんか、そういったイベントごととか考えていらっしゃるんですか?

南波志帆:まだ具体的には考えてないんですけど、今年の11月18日から10周年イヤーがスタートするんですよ。中学3年生15歳の時にデビューしたので、気づいたらこんなに経ってたんですけど、なのでその一環で面白い企画とか、それこそワンマン・ライブとかできたらいいなともくろんでますね。

●アルバムも10周年に向けて出したりとか?

南波志帆:そうですね。そういう計画も考えています。

●その時はぜひ、がっつりギターを弾いてください(笑)。

南波志帆:間に合わなそう(笑)。今のこの感じだと、ちょっと……。

●デビューから10年……すごい雑な質問ですけど(笑)、10年やるってどうなんですか?

南波志帆:急に雑な質問、これまでムチャクチャ丁寧だったのに(笑)……そうですね。よくぞ続いたなと思いますね、こんな厳しい時代に。やっぱりいろんなものを見てきましたしね。続けることが一番難しいことだと思うので。でも、なんか自分の性格なのかもしれないですけれど、常に飄々と続けられたのが良かったかなと思いますね。いろんなことがあって落ち込む時期とか挫折を感じる日々があったりしたんですけど、本当に周りの方に恵まれていて支えていただいて、応援してくださっている方々のおかげで、本当に楽しく健やかに年齢も重ねていくこともできましたし、音楽的なキャリアも積むことができたので、本当にありがとうございますっていう感謝の思いしかないですね、今振り返ってみると。

●これから楽器を始めたい人に向けてのメッセージ、アドバイスをお願いします。

南波志帆:私、23歳でギターを始めたんですね。物事始めるのに遅いとか早いとかないんだなというか、やっぱり人生って短いじゃないですか。本当に気を抜いてるとあっという間に終わっちゃうと思うから、自分が少しでも興味を持ったり好奇心を持てるものがあるんだったら、やってみるべきだと私は思って、今さら始めてできなかったらどうしようとかいう恥じらいとか、変なプライドとかもやっぱり年齢を重ねていくとどんどん積み重なっていっちゃうと思うんですけど、長い地球の歴史からしたら本当にちっちゃい、地球の歴史からしたら米粒よりちっちゃい出来事だと思うので、何も恐れずにとりあえず始めてみるっていうのが大事だと思います。あと、先生方が熱心に楽しく教えてくださるんですよ。そのおかげで、3ヵ月で何曲か弾けるようになりましたから、ビックリですよね。コードも押さえられなかったし、トラウマさえあった私がですよ。魔法をかけてくれたのかな(笑)。伸ばした手にしっかりと手を差し伸べてくださるのがESP(フロンティアスタジオ)だと思うので、今少しでも気になってるんだったら始めるチャンスだと思います。

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