E! & CULTURE

Top > E! & CULTURE > でんぱ組.inc Special Interview

でんぱ組.inc COLORS スペシャルインタビュー

アニメ・漫画・ゲームなど、自分の趣味に特化したコアなオタクでもある、古川未鈴、相沢梨紗、夢眠ねむ、成瀬瑛美、最上もが、藤咲彩音の6人によるユニット、でんぱ組.inc。
7月から9月にかけて、北陸・東北・北海道の各地に、名だたるアーティストを迎えての『はやぶさかがやきツアー 2016』の真っ只中に『COLORS 2016』出演を果たすとともに、teenaにも初降臨!
大注目のアイドル・グループであるのはもちろんのこと、アイドル性とアーティスト性とを両立した稀有な存在でもある彼女たちのスペシャル・インタビュー!

●何をきっかけにアイドル/アーティストを目指すようになったのか教えてください。

古川未鈴:私はもともとアイドルが大好きで、小さい頃から夢見てて、それで新体操とかバレエをやっていたんですけれど、そこで秋葉原と出会ったんですね。私たちの本拠地『ディアステージ』という場所に所属するようになって、お給仕ををしながら歌を歌っていて、私はやっぱりグループのアイドルをやりたいと言い続けていたら仲間がどんどん集まってきて、やっと6人組のアイドルになれたのかなって、そういう感じですかね。私はなりたかったタイプです。

夢眠ねむ:私はもともと美術家になりたくて、メディア・アートを選考してずっと学んでたんですけど、いろんな表現方法を模索してる中で、秋葉原のメイドとご主人様の関係がすごい面白いなということに行き着きましてメイドやってたんですけど、ディアステージに入ってアイドルやってみないって言われて、けっこう悩んだんですけど、もともとやりたいっていうタイプじゃなかったので、そのメディア・アートやってた時にいろんな媒体を行ったり来たりできるのは自分を媒体にするのが一番早いなっていうのに行き着いて、アイドルを選びました。

古川未鈴

相沢梨紗:私はもともと秋葉原でコスプレやメイドをやってたんですけど、そのメイドさんのお店がなくなっちゃった後に自分が現実世界に居場所がなくて。メイドさんっていうキャラクターになって存在している時間が長くなっていくうちに秋葉原じゃない自分がいなくなっちゃってて、存在意義がなくなっちゃってたので、どうしようって時に秋葉原『ディアステージ』っていうお店を見つけて。もともと歌は好きだったんですけど音楽とかはやっていたわけではなくて、ただ歌が好きなので、歌に関われる仕事をしようと思い始めてからいろいろオーディションを受けたりとか、声優さんとかにも憧れてたので、そういう声を武器にやる仕事を目指して、ディアステージに入ってから本格的に目指すようになりました。でんぱ組.incに入ったきっかけは、アニソンとかゲーム・ソングを歌えると言われて、アイドルって感じで入ったわけではなくて、そういうアニソン・アーティストになりたくて入ったんですけれど、気づいたらアイドル・グループになっていました。なんかそれが嫌というわけではないんですけど、私たちにできることをどんどん突き詰めて、どんどん削っていったら今の形になった感じなので、ある意味必要だったのかなって。今は落ち着いてます。

成瀬瑛美:私も幼い頃からアイドルを目指していたわけではなくて、アニメとか漫画に関われるお仕事をしたいなと思って、絶対するぞっていうのを決めて漫画を投稿したり、絵の練習もしてたりしてたんですけど、なかなか身を結ばなくて、秋葉原に出てメイドさんになったりいろいろ活動してたんですけど、その時にいろんな音楽を聴いて、アニソン・アーティストがカッコいいなという考えに至って、これはアニソン・アーティストになるしかないと思ってディアステージに入って、まあ入るまでに何度か落ちちゃったんですけど、3回目くらいにディアステージに入って、そのまま同じ流れなんですけれど、楽しくアニソン歌手目指すぞって感じで、いつの間にかアイドルになってたって感じ。目指してたわけじゃないですけど、楽しいです。

夢眠ねむ
相沢梨紗

藤咲彩音:私はアイドルというよりは、アイドルが踊るダンスだったりとかに興味があって、小さい時からダンスとかを独学でやってたんですけど、ディアステージに入るようになったきっかけがもふくちゃん(福嶋麻衣子)で、もふくちゃんに誘われてディアステージに入りまして、それまでにバイト10回くらい落ちてて、これはチャンスだと思って、働かせてもらえるなら入りますって感じで入って、それででんぱ組.incってアイドル・グループどうかなっていうので、私は歌にはすごい自信がなかったし、自分がアイドルになるとは思っていなかったので、でも自分の表現方法だったりダンスができるならやりたいなっていうので、でんぱ組.incに入ってました。

最上もが:ぼくはですね。ざっくりいうと働き口を探してまして、気づいたらアイドルになってた(笑)。

夢眠ねむ:早い、早い(笑)。それだと、3行ぐらい(笑)。もうちょい長く5倍にして(笑)。

最上もが:ぼくはけっこうネット・ゲームをやってたんですけど、できればネット・ゲームだけをやって生きていきたいと思ってたんですよ。ただ、親がリストラされまして、お兄ちゃんも働いてなくて、今だに働いてないんですけど、けっこう家庭環境が悪くなってしまい、働かなきゃって思った時に、あんまり長期に所属するのが嫌だったんで、日雇いのバイトを探してて。で、でんぱ組.incがトイズファクトリーと一緒に活動していくっていうコンベンションの日に、たまたま受付でお手伝いをしていて。なんか一緒にやりませんかって、もふくちゃんに声をかけていただいて、アイドルと無縁の生き方をしてたので最初はちょっと断ってたんですけど、職を探すって難しいじゃないですか? だからその時にやってみるかっていう気持ちになり、働いてほしいというオーラをひしひしと感じてたので、それがきっかけでやり始めて。あんまり最初はアイドルをやるとは言われなかったので、とりあえず踊って歌うっていうのを少し学びだし、気づいたらアイドルでした。

●ずいぶん長くありがとうございます(笑)。

最上もが:良かった、良かった。

成瀬瑛美
藤咲彩音
最上もが

6人になって最初にひとつ、6人の目標を作って。
それがでっかい転機だった。

●結成メンバーである古川さんが7年半、一番最後に加入した最上さん藤咲さんで約5年、その間、どう成長した、どう変化してきたかなって感じますか?

相沢梨紗:たぶん最初はみんな、責任とか自覚がないままの状態でスタートしてるっていうのはあって、ファンの人が来てくれるから頑張る、本当に目の前のことをこなしながらっていう感じだったんですけれど、6人になって最初にひとつ、6人の目標を作って。それがでっかい転機だったかな。

古川未鈴:日本武道館。

相沢梨紗:武道館に行きたいって未鈴ちゃんが言ってくれて、その時はみんな、言うことがゴールだったっていうところがちょっとあって、ファンの人に目標を言うっていう目標を達成できたっていう感じだったんで、本当にできるかっていうと、その段階では全然自信がなかったんですけれど、それが叶ったということで夢叶うんですね、みたいな。かなり大きかったなって。

成瀬瑛美:メンバーはみんな我が強かったんですよね(笑)。普通だったらみんなで力を合わせたほうが一緒に大きなことをできるっていうのが普通の考え方なんですけれど、6人も集まって同じことを目指してやるのがすごい難しいみたいな子たちだったんです。

夢眠ねむ:ひとりでやったほうが早いって思ってたよね。

成瀬瑛美:それを気づける時間がなくて。だから、トークだったりライブのダンスだったり歌だったり、うまいこと分担してひとつにするっていうのが、人よりもすごい時間がかかったグループじゃないかなっと思ってて。それを3年ぐらいは6人でひとつのことをやるっていうのを目標としてやらなければいけなかった感じですね。今やっとここ1〜2年で自分自身のキャラクターとか歌とかダンスとかでも、分担がやっと自分たちでもわかってきた。周りの人たちはたぶんプロデュースしてくれてるから、私たちのいる意味とかわかってやってくれてたから、それを信用すればよかったんですけれど、みんな自分も信じられないから、私なんて、みたいな時とか、これどういうことですか?みたいな。ウヤムヤになっちゃって対立したりだとか、そういうのがたくさんあったな。ここ4〜5年あったなっていうイメージはありますね。

夢眠ねむ:うまくいかないなと思ったら、自分が抜ければうまくいくなっていう考えに全員が達してるみたいな、そういうタイプの寄り集まりです。

●わりとネガティブ思考なんですか?

成瀬瑛美:はい。

夢眠ねむ:根が明るい人とかもいるんですけれど、解決方法はわりとネガティブに偏っちゃうかもです。

相沢梨紗:すぐあきらめる、みたいなね。なんかすごく内面的なことをいうと、人を全然信用できてなくて。秋葉原で出会った人に対して、自分のプライベートなことを話すのが絶対嫌で話さないようにしてたんですけど、今メンバーに対してはものすごく信用してるし、何でも話せるようになってます。

成瀬瑛美:そう思えるようになったのって、けっこう低レベルな話だと思うんですけど、自分の中では大きかったなって。

古川未鈴:でも最初の頃は、お互いどこに住んでるのかも知らなかったし。

夢眠ねむ:家とかも絶対言いたくなくて。

古川未鈴:連絡先も知らなくて、番号も教えたくない。別になんかそれでいいって、お互い思ってたし。それでLINEっていうのが出てきたので……でも、番号知らない人はまだいる。電話をそもそも使わないし。LINEで済んじゃうんで。っていうのもあって、お互いにあんまり干渉しなかった。

成瀬瑛美:でも今聞かれたら、喜んで教える(笑)。

1回さらけ出したことで、ファンの方も私たちを信用してくれるし、私たちもそれでも信用してくれるみんなを楽しませたい

●日本武道館がひとつの転機ということなんですけど、アルバムとかシングルで転機となったのはどれですか?

相沢梨紗:「W.W.D II」(8 thシングル。2013年10月2日発売)です。自己紹介ソングができると聞いて、すごいアイドルの自己紹介ソングって明るい、私はおにゃんこクラブさん好きなんですけど、出席番号の歌みたいな、それぞれの特徴を言ってぱー、みたいなのをイメージしてたんですけど、例えば未鈴ちゃんのパートだと、部屋に引きこもってた、みたいな。くわーみたいな感じで(笑)。でも、それを歌ってからの反響がやっぱりわかりやすく変わったというか。

藤咲彩音:私たちが今までそれが当たり前だと思ってきたこと、それをあえて歌詞にして曲にすることによって、ファンの人も実はそうだったと共鳴したというか、自分もそうだったよって、お互いそうだったんだ、そういう状況は自分だけじゃないんだ、みんな一緒なんだっていうことで、もともと6人の仲間だったけれど、ファンの人も一緒に仲間だっていうことが理解できたというか、自分の中では大きなことではありました。

夢眠ねむ:アイドルという輝いている存在として活動するにあたって、ネガティブなことを歌いたくなかったんですよ、本当は。隠しておいてもいい自分たちの恥ずかしいところやダメなところが歌詞に入ってて、けっこう葛藤はあったんですけれど、それを歌えたことでピンキーが言ってくれたみたいに、ファンの方も一緒に、この先に行こう、みたいな気持ちになったところがありますかね。

古川未鈴:私たち年齢は非公開なんですけど、そんな中学生とか高校生ではないし大人だから、逆に咀嚼して飲み込んでたものがすごくいっぱい溜まってて、それを「W.W.D II」が出たきっかけでツアーがあったんですけれど、各会場で例えば大阪とか北海道とかで5分とか10分とか時間をもらって、でも歌わないで私は実はこうこうで、こういういじめがあってこうだった、みたいなのをやったんです。

夢眠ねむ:独白。今までとは違う、すごいライブでしたね。自分たちの時間なので、自分で文章とか考えたり、Yumiko先生(振り付け、ステージ演出担当)と一緒に朝まで泣きながらやったりしたものをひとりひとり発表というか紹介していくっていうライブをやらせてもらったんですよ。そこまで個人のこと、しかも暗い部分にスポットライトを当てて人前で独白するとは思わなかったので、かなりしんどかったけど、やってよかったライブになりました。

相沢梨紗:1回さらけ出したことで、ファンの方も私たちを信用してくれるし、私たちもそれでも信用してくれるみんなを楽しませたいみたいな。“マイナスのスタートなめんな“っていう歌詞が入っているんですけれど、本当にマイナスからスタートして、やっと0地点に行けた感覚になったのが「W.W.D II」でした。

●女の子だけでグループをやっていく上でのいいところ悪いところは何でしょう?

夢眠ねむ:もっと大所帯だったり、もっと少なかったりするとベッタリだと思うんですけど、6人って、6派閥ある感じで、すごいちょうどいい。なんか2:4とか3:3とかにならないで1って感じで、それがみんなが自立っていうか、もちろん相談とかもするんですけれど、1として話せるのがすごいいい、だから、女っていうよりは男性脳に近いって感じがある。

成瀬瑛美:女子ならではってのがない。差し入れも甘いものはあんまり食べないです(笑)。

藤咲彩音:みんなそれぞれ匂いに敏感なんですけれど、みんな香水とかつけないから、なんだろう、無臭。他のアイドルさんと共演する時って、すごい楽屋がいい匂いだったりするんですよ。でもちょっと苦手だったりするので、そこも合ってたから、そういうのは女子だからっていうよりは、でんぱ組.incだから成り立ってたっていうのはけっこうあるかもしれないです。

相沢梨紗:逆にメンバーというよりは、スタッフさんにすごい女性が多いんですよ。もともと、もふくちゃんがプロデュースで始まったというのもあって、けっこう女性が多くて。アーティスト系というか、けっこうデザインもできたりとか、そういう面で女の子が助けてくれているので、私たちももっと頑張らないとなって。重いものを持ってくれるのも女の子だし、いろいろしんどいところも付き合ってくれるのも女の子だしっていうので、お互いなんか頑張ろうってできるのは、スタッフさんが女の子っていうところが大きいと思います。そんなところがあるからなのか、他のアイドルさんと比べて、女の子のファンがめっちゃ多いというのが、でんぱ組.incの特徴でもあります。

成瀬瑛美:悪いところがないね。確かにスタッフさんが女の子で良かったと思うことはけっこう多いかもしれないですね。

古川未鈴:面白かったのは、これはたぶん女の子ならではかもしれないですけれど、リハーサルをやった後にリハ着を誰か忘れちゃったんですね。スタッフさんが、忘れ物、誰かわからないねって言いつつ匂いを嗅ぎ出したんですよ。

成瀬瑛美:誰が誰が(笑)。

古川未鈴:みんなの匂いがわかるんですって、これはもがさんだって、とか(笑)。

成瀬瑛美:なんか恥ずかしい(笑)。

古川未鈴:6人の匂いを把握してるらしい女性スタッフがいます(笑)。

成瀬瑛美:それ、男の人だと敵になっちゃうね。……けっこう女の子の集団って興味があって、『セーラームーン』みたいな存在になりたいなと思ってて。女の子特有のロマンを感じて、そういうヒーロー・ヒロイン的なものになりたかったので、今、集団でいろんなタイプの女の子がいて、それぞれにファンがついてるっていうのは夢のような状況ですね。

●グループで何か決めなきゃいけない時は、基本的には多数決なんですか?

相沢梨紗:それぞれ得意分野があって、例えばセット・リストに関しては、聴いてる音楽も違うのでこのフェスはもがちゃんの意見を尊重しようとか。このフェスは私、客層わかるとか、それぞれの得意な人を立てて、私こっちがいいけど、そういうならそっちにするか、みたいな多数決というか、得意分野に委ねるっていうことはあります。

●でんぱ組.incとしての活動と個人の活動のバランスをどうやってとっているんですか?

古川未鈴:気を抜くと私、自分に甘いんで、オタク活動ばかりやっちゃうんで、頑張って止めてストレッチをしたり、気づくとずっとゲームやっちゃうんで。

最上もが:でも仕事のない時は昔に戻りそうになっちゃうんで、なるべく仕事があるほうがありがたいなと思っちゃいます。なんかその方が仕事に集中できるんですけど、例えば連休がバンと来たとしたら、本当に外に出たくなくなっちゃったりするんですよ。だからけっこう連休明けとか、みんな体調を崩すんですよ。

成瀬瑛美:もがちゃんに据え置きゲームを買うなってなって(笑)。PCも置いてない。

最上もが:パソコン持ってないんですよ。だからアプリ・ゲームだったり、すぐに止められるゲームをよくやってる。

相沢梨紗:相乗効果って言うんですかね、私はでんぱ組.incの活動をすると、個人的にやりたいことで我慢することが出てくるので、これやりたいなって思うと同時に、本当にやりたいことっていうのが明確になったり、アイディアが浮かんだりするので、でんぱ組.incありきで今の自分がある気はしてますね。

PlayStation 4にハマっています。
わー、オタク(笑)。

●それぞれ自分の得意というかオタクな分野の中で、お薦めなモノ、コトは何ですか?

成瀬瑛美:これは俗にいうマイ・ブームですか?

最上もが:オタクのものを人に薦めるってさ、けっこうハードル高いよね。

●じゃあ、マイ・ブームでお願いします(笑)。

最上もが:最近BL(ボーイズ・ラブ)にハマってまして。妹がすごい詳しくて、妹の部屋、一面本棚みたいな感じで、漫画喫茶できるぐらい持ってて。もともとBLに興味があったわけではないんですけど、偏見も特になかったんで、薦められた本を買って読んでみたら、けっこう面白くて、今、枕元に置いて寝る前に読んでます。

藤咲彩音:私はアパレル・ブランドを起ち上げてるんですけど、それのために自分の好きな服だったりとか雑誌とかアプリとかウェブサイトとかを印刷して、切り抜きを頑張って作ったりしてます。それが趣味になってますね。そうすると自分の好きなものが偏ってきたりだとか、ああこういうのやりたかったんだって逆に見つけられる、頭の中を整理できるんだなというので、ちょっとそういうのを延々とやってますね。

成瀬瑛美:私、最近iPad Proを買ったんですけど、その中にパラパラマンガ・アプリというものを入れてて、自分のイラストをひたすら描いて動かして、それに自ら声を“ばびゅーんばびゅーん“って自宅でひとりでこっそり入れて、再生して自分で動かす(笑)。

夢眠ねむ:アップしてよ。観たいよ、観たいよ。

最上もが:この間LAに行った時に、えいたそが飛行機で隣だったんですよ。ぼくすごいウトウトしながらパッと見たら描いてて、また数時間後にパッと見たら描いてて、また数時間後にパッて見たら描いてるんですよ。

成瀬瑛美:行きの飛行機でもずっと描いてたから、合計20時間くらいずっとやってましたね。でも、首がすごく痛くなるんで、飛行機の中ではお薦めしないです。

相沢梨紗:私、8月2日が誕生日で、ここ数年ずっとと言えばずっとなんですけど、『ディアステージ』っていう自分の生誕祭、自分の好きなものをテーマに衣装とか撮影とかいろんな歌のライブとか構成とかも全部考えてやってたんですけど、今年もまた8月に誕生日イベントをやるんです。今年は、私の好きな原田ちあきさんっていうイラストレーターの方に私のことを描いてもらったり……あと、自分の中にテーマがあるんですけれど、誕生日っていうことにかけて、今ここに至るまでのことを詰め込んだ展示をやろうと思っていて、ここ2年ぐらいキュレーションみたいなことをやらせてもらってるんです。なんでそれを始めたかというと、アイドルのやる生誕祭ってグッズとかもいっぱい作るんですけど、ただグッズを売るイベントというか、その場で買って終わっちゃうんじゃなくて、自分の好きな人にコラボしてもらって、私が出会ったアーティストさんがこんな作品もやってるんだってことを、イベントをきっかけに知ってもらうっていうのをやりたいなと思って。衣装だったり小道具だったり、アイドル×2次元みたいなイラストだったり、平面だったりとか写真とかだったりを、もっと私を通して広げていけたらなっていう活動をしてるので、そういうのを観てもらえたらいいなと思ってます。

夢眠ねむ:私、ちょっと気持ち悪いかもしれないんですけれど、トラウマ克服にハマってて。

成瀬瑛美:何それ? ヤバい。

夢眠ねむ:でも、内容はポップなんですけどね。みんなでやってる番組の中で、みんなの苦手な事を教えてくださいっていって、それの克服ロケをやったりするんですよ。その時に気軽に書いたことが実際やると泣くほど嫌だったりして。これって今の生活にいろいろ影響を及ぼしてるんじゃないかと思って、未鈴ちゃんと私、マット体操が嫌いででんぐり返りができなくて、マットにしゃがんだ瞬間、号泣しちゃって、えーみたいなのになってて。それって自分の中でデカいことじゃないかと思ってて。ということを考えてたら、今度フェスとかにたくさん出させていただく中で、みんなでチンドン屋みたいなことをやるんですけど、私、バイオリン係になったんですよ。小さい時にバイオリンやってたんですけど、それも泣きながらずっとやってて、でもそれ今やったら、昔よりはその分生きているので、意味がわかったりして嫌だったことひとつずつやるの楽しいなと思って、泣きながらやってたことをひとつひとつ潰していくのっていうのを楽しくてやってます。

古川未鈴:PlayStation 4にハマっています。

成瀬瑛美:わー、オタク(笑)。

古川未鈴:特に具体名まで挙げてしまうと、『オーバーウォッチ』わかります?

●はい。

古川未鈴:オー、わかります!

相沢梨紗:だから眠そうだったの?

古川未鈴:最近ちょっと寝不足気味。ブリザード・エンターテイメントという会社が開発してるゲーム(*アクション・シューティング・ゲーム。日本では、スクウェア・エニックスの「エクストリームエッジ」レーベルから2016年5月24日にPlayStation 4で発売された)で、『ディアブロ』とか作ってる会社の新規IPのFPSが初なんですよ。FPSというのは、ファースト・パーソン・シューティングという、まあ銃で撃つゲームなんですけれども、何がそのゲームいいかっていうと、自分を褒めてくれることしかしないんですよ。FPSなんて本当にギスギスした世界で一緒にやってたら、お前ヘタクソやめろってガンガン言われるような世界なのね。ただ『オーバーウォッチ』っていうのはKill、Deathっていうのが出ない、あーもう難しい! 自分は何人倒して何人倒されたかっていう成績が出ないから、自分がヘタクソっていうのがバレないんですね。そんなゲームを私は夜な夜な仲間といわゆるボイス・チャットっていうんですか?を通じてやっていて、やっぱり昔のネット・ゲーム時代を思い出していて、やっぱり楽しかったなーっていうのが(笑)。

夢眠ねむ:戻っちゃう(笑)、帰ってこれなくなる。

成瀬瑛美:5人で活動するかもしれない(笑)。

古川未鈴:PlayStation 4の純正のヘッド・セットをいただきまして。これがあるとSkypeを起動しなくてもボイス・チャットをできるっていう、すごいとんでもないものをいただきまして、よりはかどってしまうという、激ハマリしております。

やっぱり、でんぱ組.incって、
ライブが一番魅力がある部分だなと思っている

●ライブやパフォーマンスをする際に緊張しないコツ、秘訣みたいなものがあれば教えてください。

相沢梨紗:緊張しない人もいるよね? 瑛美さんはしない。

成瀬瑛美:私はないんで。クラスでカラオケに行ってステージで歌うっていうのがすごく好きだったんで、歌うことに関しては全然緊張しないし、もっと見てって感じなんですけど、新しいダンスの振り付けが入った時はむっちゃ緊張します。うまくできるか。ぴんちゃんも緊張しないよね。

藤咲彩音:私も緊張しないし、ちっちゃい頃からコスプレ会場にはダンス・パーティっていうのがあって、お立ち台に上がって踊ったり、お立ち台以外の人もそれを観て踊る感じがあるんですよ。私はお立ち台とかでずっと踊ってたので、ステージに出るのに緊張しなくて。ただ、みんなしっかりやらなきゃとか、ここはミスしちゃいけないとか、えいたそさんが言ってたような新曲をやるってなると緊張はするんですけれど、でも自分はできるとか、ここを見せれば気持ちいい、みたいなポイントを知っておくと緊張はしなくなります。自分に自信を、テニスみたいに跳ね返すみたいなイメージを抱いていれば、自信の塊がゴンとぶつかって、おし!自分はできる、みたいになるので(笑)。

夢眠ねむ:私、緊張するんですけれど……私たちアイドルなんで、サイリウムとかキンブレで応援してくれる人たちが見えるんですよ。なので緊張してても、私、担当カラーがミント・グリーンなんですけど、緑が何個か確認できたら、とりあえずその人のためにやろうと切り換えて、なんとか立てます。例えばアウェイでもポツポツとあると、応援してくれる人がいるんだって、なんとなく安心できるところはあります。

相沢梨紗:とにかく緊張はしちゃうんですけど……ステージに立った瞬間に、自分が何をやるべきかということに思いをめぐらせつつ、最初だけ覚えてスタートさえしくじらなければいける、と思ったんですけど、スタートでつい先日いきなりしくじったので……。

古川未鈴:あったっけ、そんなの?

相沢梨紗:あった。歌い出しがパッと抜けちゃったところがあって。それって自分でも予測不可能で、100回練習したのに1回だけできなかったみたいなのがステージあったりするから。実際緊張してもしなくても、間違えちゃう時は間違えちゃうんです。一番間違えない日は記憶がない日で、もう楽しみすぎて一瞬ファッて、なんだろう、記憶がないくらい楽しめた日のほうがちゃんとできて、緊張したかも覚えてないので、とにかく楽しむところまで、自分がバカになるくらいまでテンションを上げられるようにするのが、難しいんですけど、それができるようになると緊張しなくなりますね。

●でんぱ組.incとしてのこの後の向かう先というか、目標としているところを教えてください。

古川未鈴:さっきも言ってた、武道館という目標をクリアして、その時に思ったのが、この武道館が終わりにならないような、そんなライブをしないとなって。先に繋がるライブ、それがあって代々木第一体育館、河口湖とかたくさんワンマン・ライブをさせていただいてて、今、明確な、ここでライブがしたいっていうのは、もちろん大きなところでライブできるのは嬉しいんですけれど、特に明確にしている目標はないんです。やっぱり、でんぱ組.incって、ライブが一番魅力がある部分だなと思っているから、でんぱ組.incのライブに来てくれる人がその人の人生にとって、もしかして、でんぱ組.incのライブは1回しかないかもしれないじゃないですか。私たちは何度も何度もライブをさせていただいているんですけれど、1回1回を全部いいライブにできるように、ひとつひとつのライブを丁寧にやっていくのが今の目標というか、常日頃心がけていることなのかなって思います。

夢眠ねむ:ちょっと原点回帰してますね。なんか目の前にファンの方がいるからやろう、みたいなのがけっこうモチベーションになってます。

相沢梨紗:なんかアイドルとかって、このステージに立ちたいとか、例えば東京ドームに行きたいとか『紅白歌合戦』に出たいとか、やっぱり目標を掲げて宣言した方が、ファンの方ももしかしたら1点集中で向かいやすいのかもしれないですけれど、なんかその目標に頼り続けるってけっこう厳しいこともあって、なんかそれでごまかすんじゃなくて、普通にでんぱ組.incのライブ行きたいなって、未鈴ちゃんが言ってたのはたぶんそういうことなんだなって心がけるように気をつけてます。

夢眠ねむ:私は親に見せて恥ずかしくないグループになりたいなっていうのはあって。昔、アイドル・オタっていうのは後ろ指をさされることが多かったと思うんですけど、でんぱ組.incのライブは親を連れていけるとか、あと子どもが来てくれたりとか、そこで出会って結婚しましたとか、私たちが社交できなかったのに社交の場になってるっていうのがちょっと恩返しなイメージがあるんで、なんかそういう場、みんなの居場所を作り続けられたらいいかなって。今みたいにライブをめちゃくちゃやらなくなったとしても、でんぱ組.incで知り合ったみたいな、ご縁みたいなのがずっとあると嬉しいかなと思います。

最上もが:そういうグループって数えられるくらいしかいないのかなと思うと、死ぬまでやっていきたいなと思いますね。

藤咲彩音:なんか、すごいふんわりしてるんですけれど、でんぱ組.incを伝説にしたいです。

全員:(笑)。

成瀬瑛美:教科書に載れるくらいの。

夢眠ねむ:でも教科書って、でんぱ組.incの曲は速すぎて無理か。

成瀬瑛美:ちょっと速いかもね。

古川未鈴:初級・中級・上級、みたいなのがあって、上級はでんぱ組.incで。あと、社会の教科書とかは?

成瀬瑛美:社会の教科書、いいね!

相沢梨紗:めっちゃいいことか、悪いこととかしないと(笑)。

古川未鈴:アイドル革命みたいな。

相沢梨紗:アイドル論、経済なら載るかもね。

夢眠ねむ:でも、じわじわね。『&TOKYO』とかやらせてもらってるし。

成瀬瑛美:そうね、じわじわね。

古川未鈴:じゃあ教科書に載るように。いい方向で、お願いします(笑)。

SEARCH